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キリュウ
まもって守護月天!

キリュウちゃん考察

さて、キリュウちゃんの魅力の一つに一見クールなようだが実は極度の恥ずかしがりやというのがある。
コミック10巻・第57〜59話のエピソードから考えてみると一つわかることがある。
キリュウちゃんはその役割ゆえ、自分は嫌われていると思い込んでいた。また、実際に主の親族からは嫌われることもあった。
それに、あまり回りの人とは関わりあわないようにしていたようだ。
ところが、現代で太助の主となったことから状況が変わってきた。
ここでもやはり自分は必要とされないと思い、一度は短天扇へ帰っていったのだが、再び太助に呼び出され、太助は自ら試練を受けて立つと言う。
そして、また、周りの人が自然に接してくるようになってきた。
今までと違い自分を受け入れてくれる人たちがいる。そして、嫌われることはあっても誉められたりすることが今まで無かったので、誉められたりすることに慣れていないのであろう。
そのことはコミック8巻・第43〜44話で山野辺に「クールだな」と言われ照れていることでもわかる。
でも、クールってのは誉められたことになるのかな?(汗)
とはいえ、自分のことを好意的に受け止められたので、自分でもどう反応していいのか分らずに赤くなったのであろう。
コミック9巻・第50話P8・9でキャラクターコンテストの結果でまるで信じられないというような顔をしているのもそのためでしょう。
また、コミック9巻・第51〜52話P42以降ずっと顔を赤くしていたのは、初対面の人(太助の母親)に対してどのように接すればよいのか分らずただただ顔を赤くするしかなかったのであろう。
その上、太助の母に「可愛らしい」と言われたのでますますどうして言いか分らなくなったことだろう。
そのように考えると、キリュウちゃんの魅力である恥ずかしがりやと言うのは、悲しい過去から生まれたもののように感じられる。

その後、太助の姉・那奈が家に居つくようになる(と言うか自分の家なのだが・・・)と、自分の置かれている今の状況と、自分で思いとでギャップが大きくなっていくことになる。
そしてそれは、コミック10巻・第55〜56話の件で太助が試練どころではなくなり、時間を持て余すようになったことでそれは一気に表面化してしまう。
その役割ゆえ、嫌われることも多かったのだが、今いる世界は自分のことを受け入れてくれる。
昔は役割を果たすので精一杯で考えることも無かった。今は自分のことを受け入れてくれる人がいる。
そして、その状況が「幸せである」ということを気付かない振りをしていた。気付いてしまうと自分は役割を果たせなくなるから。
そのギャップが限界を超えたことによりコミック10巻・第57〜59話のようなエピソードとなったのであろう。
最後に那奈の思いをぶつけられる事によって、辛い思いを吹っ切ることが出来たのである。

コミック10巻・第60話〜11巻・第63話のエピソードは、自分を受け入れてくれた人たちに対する恩返しでもあったのではないだろうか・・・

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