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           【SS】それぞれの季節(1)
             〜〜〜プロローグ〜〜〜
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 すべては終わった。

 サードインパクトを防ぎ世界は平和になった。そして日本には四季が戻った。
ネルフは一度解体されることになったが、その技術力の高さから新たに復興機関、
研究機関として新たな道を歩むこととなった。そして第三新東京市は目まぐるしい
早さで復興した。

 最後の戦いのとき、アスカは無理やりエヴァに乗せられた。エヴァの中に母親を
見つけ、なんとか戦いに勝つことができた。レイも補完計画の鍵としてゲンドウと
共に行動していたが戦闘に巻き込まれ補完計画は不発となった。
 ゼーレの送り込んだ量産機は一体のダミープラグのカヲルが目覚めたことにより
ゼーレを裏切り壊滅。その後量産機ごと消滅した。
 また、初号機と弐号機に宿っていた母親達は自分たちの役目は終わったと言って
エヴァごと消えてしまった。
 すべてが終わり三人は落ち込んでいたが、シンジが一番に立ち直った。そして二
人の少女を立ち直らせるためシンジは努力した。シンジの姿を見て二人は立ち直っ
た。シンジもまた立ち直った二人を見て救われたと感じたのだった。

 そんな中、半年後の春にミサトは加持と結婚することとなった。新居は構えず今
までどうりミサトの家に住むこととなった。そしてミサトは今までどうりシンジと
アスカも一緒に住もうと言ったが、

「新婚さんの邪魔をするようなやぼなまねはできないわ」
「いつまでもお世話になるわけにもいけませんから」
「そういって二人とも住む場所のあてはあるの?」
「「うっ」」
「しかたないわね、うちの隣つかいなさい。このアパートはまだ人がいないし、家
賃とかの費用ははネルフの方でなんとかするから」

 まもなくしてレイの住んでいるアパートが取り壊されることになり、ミサトの提
案によりレイもミサト達のいるアパートへ移り住むこととなる。

「今まであなた達3人に戦いを押しつけてきたのだから、せめて大人になるまでの
面倒はネルフの方でするから安心して」

 そんなわけで、ミサトの部屋の隣にアスカ、次にシンジ、そしてその隣にレイが
住む事となった。



「それぞれの春」へ続く


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