トリコメールCE化手順
Hiroshi FJT βVersion

DoCoMoのポケットポストペットがCE化できるらしい。
そんな情報が耳に入ってきた。
と同時にトリコメールはポケットポストペットと同じCPUであり、同じ技が使えるらしいと。
早速ポケットポストペット(中古)を手に入れ早速CE化して遊んでみる。
これがまた面白い(^^)
安く手に入る割にCE化することによって使い道が格段に広がる。
こんな面白いこと、トリコメールでもできない物かと試してみる。
確かに動く。動くけど使えない・・・(泣)
キーボードが無いがゆえに何も出来ない。
キーボードを不要とするソフトならば何とか動かすことができるが、とてもCE化とはいえない。
計画も頓挫するかとも思ったが、仮想キーボード「PQBox」の情報が掲示板に舞い込んできた。
一縷の望みが見えてきた。
そして情報元でもあるinoさん(mobile-information:携帯総合情報検索サイト)がCE化で一応の成功を収めたとのこと。
ならば私もと言うことで、試行錯誤してみて手順をまとめてみた。
幾つかの問題はあるものの、CE化は成功と言えるだろう。

改定履歴
2002年3月1日 初版
2002年3月3日 Tillano ExplorerをGSFinderへ変更

1.必要なソフトの準備

まずは必要となるソフトをそろえます。
Tillano Explorer ポケットポストペット版に関しては他にも同様なソフトがあります。
この辺はそれぞれの好みによります。

ファイルメニュー用DLL
任意のフォルダのファイルを選択できるダイアログ
tGetFile.dll(ポケットポストペット用)
Tillanosoft
ダウンロード

エクスプローラー風ソフト
GSFinder for トリコメール - Version.1.20aTRI
Kei's Home Page
ダウンロード

スタートメニュー風ソフト
タスクマネージャ&階層型プログラムメニュー
SmallMenu
Tillanosoft
ダウンロード

設定ソフト
簡単にマニアックな設定をするためのツール
SmallTweak(ポケットポストペット版)
Tillanosoft
ダウンロード

デスクトップメニュー
タスクバー常駐型バッテリー/メモリ状態表示ツール(+ランチャー)
SQ Ver4.00 for Pocket PostPet
MONO-Q Branch
ダウンロード

仮想キーボード
PQBox PocketPCでの使用を少し考慮したテスト版&PocketPostPet対応
PsPc, H/PC両用(Ver0.61 2001.11.08)からVer0.61 のMIPS用
MONO-Q Branch
ダウンロード

PQBox 簡易辞書ユーティリティ(Windows用)
MONO-Q Branch
ダウンロード

PQBox 用辞書
秘密結社へっぽこ屁理屈団
ダウンロード

2.PQBox用辞書作り
トリコメールにはキーボードがありません。
そのため「PQBox」という仮想キーボードを使うのですが、このキーボードを使うために辞書が必要になります。

2.1 Dicディレクトリを作り、そこへ辞書データを解凍する
秘密結社へっぽこ屁理屈団からダウンロードした辞書データを解凍します。

2.2 辞書ツールを実行
MONO-Q Branchからダウンを-度した簡易辞書ユーティリティから辞書ツールを起動します。
辞書ツールアイコン

次に辞書ディレクトリを指定し、基数を「128」にします。
words.txtを選んで分離、phrases.txtを選んで分離します
すると、dicの下に「words」「phrases」ディレクトリが作られその下に辞書ファイルが作られます。
辞書ツール

3.マルチメディアカードにファイルを転送
ディスク上にマルチメディアカード内のイメージを作成し、そのイメージごと転送すると楽に作業ができます。

ディレクトリの内容は、
「\CE\R4100」…「GSFINDER.EXE」(GSFinder)を「AUTORUN.EXE」の名前でコピーしたものを格納(必須)
「\SYSTEM」…CE化に必須のソフトを格納(任意の名前で可)
「\DIC」…辞書ディレクトリ(推奨)
「\PROGRAM」…トリコメールで動作させたいソフトを格納(任意の名前で可)

「\CE\R4100\AUTORUN.EXE」はマルチメディアカードを挿している時に自動で実行されるので必ずこの名前にしてください。

以下にファイル構成例を示します。
\CE
\R4100
AUTORUN.EXEGSFinderの名前をAUTORUN.EXEに変更したもの
\SYSTEMここにはCE化に必須のソフトを入れる
PQBOX.EXEPQBox
SMENU.EXESmallMenu
STWEAK.EXESmallTweak
GSFINDER.EXEGSFinder
TGETFILE.DLLtGetFile.dll
SQPP.EXESQ
\DIC
\PHRASES辞書データを入れる
\WORDS辞書データを入れる
\PROGRAMこの下にトリコメールで使用したいソフトを入れる
\Directory1
Soft1
Soft2

4.トリコメールのCE化作業

4.1 トリコにマルチメディアカードを挿入し、電源ON
自動的にGSFinderが立ち上がってきます。
もし、GSFinderが立ち上がらないようならリセットスイッチを押してリスタートさせてください。

4.2 GSFinderが起動したら、「TGETFILE.DLL」をトリコメールの「\Windows」ディレクトリへコピー
「TGETFILE.DLL」はファイル選択のダイアログを表示させる物ですので、真っ先にコピーします。

4.3 「\Multimedia Card\DIC」をディレクトリごと「マイトリコメール」へコピー
「PQBox」で必要な辞書ファイルが格納されています。
違う名前のディレクトリにしたり、違う場所へコピーしたりすると、「PQBox」を立ち上げた際に「辞書ディレクトリがありません」と言われ辞書ディレクトリのある場所を求めてきます。
この場合は辞書ディレクトリのある場所を指定してあげてください。

4.4 「\Multimedia Card\SYSTEM」をディレクトリごと「\Program Files」へコピー
CE化する際に必須となるソフトをトリコメールにコピーします。
好みに応じて「\Multimedia Card\PROGRAM」の内容もコピーするといいでしょう。

4.5 「\Windows\プログラム」内に「\Program Files\System」内のEXEファイルへのショートカットを作る
「\Windows\プログラム」は「SmallMenu」によって参照されます。
ここにショートカットを置くと「SmallMenu」の「スタート」から立ち上げられるようになります。
ここでも好みに応じて他のソフトのショートカットを作ります。
プログラムフォルダ

4.6 「SmallTweak」(STWEAK.EXE)を起動し、ハードアイコンの設定を変える
「SmallTweak」を起動したら「ハードアイコン」タグを選択します。
「SmallTweak」自体はポケットポストペット用に作られているため、実際のアイコン名と表示名が違っています。
とりあえず、次のように設定します。
「ポストペット」(マイク録音) → PQBOX.EXEを指定
「インターネット」(ツール) → SQPP.EXEを指定
SmallTweak1 SmallTweak2

4.7 「設定」画面を開き「サウンド」の「KEY入力音」をOFFであることを確認する
これは、CE化する前に「KEY入力音」をOFFにしておくのもいいでしょう。
KEY入力音がONのままになっていると「PQBox」の動作がおかしくなり、場合によってはリセットを押す必要がでてきます。
設定 設定サウンド

4.8 「ツール」をタップしてSQが立ち上がることを確認

4.9 「マイク録音」をタップしてPQBoxを起動することを確認

4.10 「\Program Files\SYSTEM\1」フォルダが作られているので、ここに必要に応じてショートカットを作る
ここにショートカットを置くと「SQ」のランチャ(デスクトップ?)にファイルが表示されるようになります。(「SQ」の再立ち上げが必要)
\Program Files\SYSTEM\1フォルダ
以上でトリコメールのCE化作業が一通り終了しました。
後は自分の好みのソフトを動かしてみてください。

動作確認ソフトは後日、確認が取れ次第順次アップしていく予定です。

現在確認されている問題
SmallMenuの「閉じる」→「アクティブ以外すべて」または「すべて」を選ぶと、トリコメールがリスタートしてしまう。

謝辞
inoさん(mobile-information:携帯総合情報検索サイト)
PQBoxの情報ありがとうございました。

そして素晴らしいフリーソフトの製作者の皆様に感謝。

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