アンノカントク

テレビを見ていても、CMに入ると別のことをしていてテレビを見ていなかったりする。
ふと、テレビから何か聞き覚えのある声が。

 『!?』

しかしテレビの方を見てもすでに「HONDA」のロゴが。
あの独特の声は、でも、まさか。
2、3回同じことを繰り返していたら先日ようやく件のCMを見ることができた。

やっぱ庵野監督やんけ!

YouTubeでONE OK ROCK×庵野秀明 「Go, Vantage Point.」というタイトルでCM動画を見ることができる。

ついでにおおきなカブ(株)の動画も見ることができた。
原作についてもこちら。

そういえば、去年「シン・ゴジラ」を2,3回ぐらい見に行って、島本和彦「アンノ対ホノオ」も手に入れて、今年になってBDをてに入れたらなんか「アオイホノオ」や「監督不行届」も見たくなって、ネットでいろいろ記事を検索したりしてみた。

「監督不行届」関連でネットで記事をいろいろ見ていたら、庵野秀明さんと安野モヨコさんって、どこか共通項があるようだ。

まずは安野先生の記事でいくつか見つけたもの。

「全力で守りたい!」夫を愛妻家に育てた漫画家・安野モヨコの麗しい“感度”【前編】
安野さんがスランプに悩むとき、やめたいならやめてもいい、一度休んで、描きたければ続ければ? と懐の深い言葉をかける監督は、愛妻家で有名です。

安野モヨコ庵野秀明を語る
スランプになったときに主人が「漫画をやめたいならやめてもいいんだよ」と言って。
「どっちかというとやめたいかな」って気持ちになって、「三ヶ月休んでみて、もう一回描きたければ続ければいいんじゃない」という話になったんですよ。

ゆえに「強さ」という鎧を心の表層にまとわなければならなかっただけなんです。
心の中心では、孤独感や疎外感と戦いながら、毎日ギリギリのところで精神のバランスを取ってると感じます。
だからこそ、自分の持てる仕事以外の時間はすべて嫁さんに費やしたい。
そのために結婚もしたし、全力で守りたいですね、この先もずっとです。ー庵野秀明

庵野秀明・安野モヨコ夫妻の深い愛情に学ぶ
読者からの罵倒に傷つき、それでも馬車馬のように作品を量産する彼女自身を描いているかのような短編
(『hon-ninvol.00』太田出版、掲載作品)の発表は、ファンの憶測を呼んだ。

安野モヨコは08年3月から、体調不良による休養生活に入っており、当時連載中だったいくつものマンガ(『オチビサン』を除く)は休載状態のままだ。

なんかいろいろ記事を見ていると、それこそ追い詰められながらも碇シンジの「逃げちゃだめだ逃げちゃだめだ」という思いに取り憑かれながら漫画を描いていたようだ。
そして庵野監督に次に描けるようになるまで休めばいいと言われたらしい。

なんかデジャブを感じた。
そこで次は庵野監督の記事を見てみる。

庵野秀明、宮崎駿との秘話明かす「エヴァ」のプレッシャーから助けられた…【第27回東京国際映画祭】
ひとつの作品に入ると、後先を考えず全精力を傾けるといい、中でも「エヴァ」は精神的にも体力的にもギリギリのところで作っているという。
「エヴァは本当に大変なんですよ」と何度も強調した庵野は、「体力的にも精神的にも毎回壊れて。
(作るたびに)スクラップ&ビルドを繰り返している感じですね。今は結婚しているからまだましですが……」とため息。

「テレビの後、プレッシャーがあって危なかった。それで、僕が危ないといううわさを聞いて、(宮崎監督から)会社に電話がかかってきたんです。
(苦しいときは)作れるようになるまで休めばいいと。
あれだけのものを作ったんだから、人も金も集まってくるからと。その後、劇場版を作らなきゃ行けないときだったのに」

庵野秀明監督、『シン・エヴァ』に言及「やり遂げます」
「たくさんの人に助けられているけれど、特に宮崎さんが大きかった。
テレビの『エヴァ』が終わった時に、僕が危ないという噂を聞いて、電話をくれた。
『俺もそうだ。休めばいいんだ。作れるようになるまで、好きなだけ休めばいいし、あれだけのものを作ったお前なら、人も金も集まるから』と。
すごく楽になった」と述懐。

庵野監督も作品を作るたびに精神的に追い詰められて、そして師と仰ぐ宮崎監督から同じように次に作れるようになるまで休めばいいと言われていたそうだ。

こうしてみると、ダブルアンノとは似た者夫婦なのだなと思った。

気になるのは宮崎監督の『俺もそうだ』のところ。
引退宣言でネタになるっていうのは、やっぱりそういうことなのだろうか。

で、宮崎監督と庵野監督といえば『風立ちぬ』である。
庵野監督のセリフは確かに棒セリフなのだが、宮崎監督は大そう気に入ったようである。
たしかに聞き続けているとじわじわと効いてきて、最後はこの声しかないと思えてくる。
興味のあることにしか興味を示さない人物像で、セリフが淡々としているいうころがこれ以上ない配役だったのだろう。

さらにいろいろ記事を見ていたら、『作ることに呪われた人』というフレーズが何かの記事がブログかに書かれていた。
そこから自分的に導き出したもの。

『作ることに呪われた人』をモデルに『作ることに呪われた人』が作品を作った。
ところが声に納得がいかなかった。
そこで同じように『作ることに呪われた人』にやらせてみたら見事に声がはまった。
そして出来上がった作品が『風立ちぬ』なのだと。

その『作ることに呪われた人』は同じように『作ることに呪われた人』と夫婦になった。
それがダブルアンノなのだと。

まあ、勝手に自分が思ってたことなんですがね。

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