2~3月にかけて作った物
エレキジャック No.2に載っていた『PICデュアル・ライタ』を作った。
2007年発行で10年前の物だが、必要なファームやソフトが手に入るか、使えるのかと心配だったが、割と問題なく製作できた。
基板と雑誌に載っている回路図のパーツナンバーが入れ替わっているところが何か所かあっるけど、番号が入れ替わっているけど抵抗は同値なので、組み立てる分には問題なし。
基板に印字されているパーツナンバーに合わせて、誤記も修正された回路図と最新ファーム(とはいっても当時の)はでんし研の『PICデュアルライター』から入手可能。
また、『PICデュアルの応用』に書かれてあるVpp切り替えにも対応。
USB-シリアル変換にはcoregaの変換ケーブル(CG-USBRS232R)(販売終了)を使用。
ただ、これを使ってシリアルポートを利用したファームウエアの書き込みを行おうとしたが、うまくいかず、結局PICへのファーム書き込みは秋月のPICライターを使用した。
PICライターを作るためにPICライターが必要になる矛盾。
シリアルポートの仕様としては送信側は±5~15Vとなっているので、範囲内で低めの電圧しか出力されていないために、PICに書き込めるだけの電圧が供給できなかったのであろう。
このライターの電源は5Vあれば動いてくれるので、USB機器をつなぎながら同時に5Vも確保できるアダプタを作成。
もとは100円ショップで売っていたiPhone充電用の変換アダプタをばらしたもの。
iPhone側で充電器と認識させるためのチップ抵抗を取り外し、信号線を配線して電源用のケーブルを取り付けたもの。
さて、USB-シリアル変換ケーブルとの接続なのだが、どちらも固定用のネジ止めが邪魔をしてこのままでは直接つなげられない。
これは秋月のPICライターでも同じことで、別途ストレートケーブルを使って接続していたのだが、いちいちストレートケーブル準備するのも面倒になってきたので、この機会に直結できるアダプタを作成。
どちらか片方のネジ止めを外せば済むことなのだが、今後の別の機器でも使うことを考えて、このアダプタを作った。
電源用のアダプタとコネクタ接続アダプタを使って接続したところ。
これだと別途電源を用意する必要がなくなるので準備が多少楽になる。
今後は、18ピンまでの対応PICはこの小型のPICデュアル・ライタを使って、それ以上の多ピンの物やPICデュアル・ライタに非対応の物はこれまで同様に秋月の比較的大きめで別電源(15V)が必要なPICライターを使うというように使い分けすることになるだろう。
ちなみに制御ソフトはオレンジ電子の『Writer509』を使用。
こちらもだいぶ前から更新が止まっているけど、すでに数年以上も前の物なので仕方がないだろう。
続いて、こちらもエレキジャック No.2に載っていた『DTMFと無線機で遠隔操作をしてみよう』の記事を見て作った物。
デコーダーの方は基板がついていたが、ジェネレーターの方は別途自作する必要がある。
ジェネレーターに使った基板は共立エレショップの『PIC16C84テストボード(基板のみ)』を使用。
今時PIC16C84ではなくIC16F84が主流だし、DTMFジェネレータではPIC16F628A-IPが使われているが、ピンアサインは同じなのでそのまま流用した。
この基板は3端子レギュレータ用のパターンがあるし、ある程度配線が引き回されているので、製作はかなり楽に行うことができた。多少アレンジはしているが。
無線で使うわけではないので、DTMFジェネレーターは元記事の回路をそのまま使って、電源リセットのところだけエレキジャックの記事に合わせてある。
DTMFデコーダーICは記事の中にあるCM8870PIではなく、同等品のLC7385を使用。
デコーダーの信号をモニタするため、ピンヘッダを無理やり装着している。
ちなみにどちらのPICも上記PICデュアル・ライタの動作確認も兼ねてデュアル・ライタで書き込みをしているが、うまく書き込めたので一安心。
動作確認用に使った386アンプ。
実は何年か前に作ったMP3プレーヤーを作るときに作った、386アンプ検証用の試作基板。
低音ブースターの効果やMP3モジュールとの相性確認のために作ったが、その後もほかの試験に使うことも考えて入出力や電源にジャックとヘッダピンを併用した作るになっている。
DTMFジェネレータ、デコーダー、386アンプをつないでの動作確認試験。
DTMFジェネレータの出力をアンプにつないで、アンプの出力側をデコーダーのIN端子に接続。デコーダーのMIC出力端子をアンプのもう一方のチャンネルに接続。
ジェネレーターの出力に合わせてDTMFトーンが出ていること、それに合わせてデコーダーが動作し、応答トーンが出ていることを確認。
こちらもだいぶ昔に作ったI/O確認ボードを使ってDTMFデコーダーICの出力とPTTの出力を確認しているところ。
左の写真はDTMFデコーダーICは「#」を押された直後で0xC(0b1100)が出力されている状態。音に反応した時点でDTMFデコーダーから対応するコードとStD、デコーダーとエンコーダのPTT端子の出力をモニタしているところ。
PTT端子の出力は、それぞれオープンコネクタだったりオープンドレインだったりするので、I/O確認ボード上でプルアップ抵抗をつけている。